《完》シークレットコードにご用心
改めてキッと強い目で
伊織を見た。


ホントにダメなんだから、
ここはきっちり約束
しといてもらわないと。



けど伊織はすぐには
答えず、ジッと観察する
ような瞳で萌々香を見る。


そして、探るみたいな語調で、


「――キミは、本当に
病気なのか?」


「なっ………!」


瞬間的にあたしはカッとなった。


「こっ、このコのどこが
健康そうに見えんのよ!?

言ってんでしょっ、昔から
ずっと病弱なんだって!!」


この萌々香を見てそんな
こと言う神経、ちょっと
信じられないんだけど!?



これに至っては、さすがの
ESCODEの他のメンバーも、
あたしと同じ意見だったみたい。
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