《完》シークレットコードにご用心
     ☆☆☆☆☆



翌日、土曜日。



あたし達は久しぶりに、
『ESCODE』の本拠地に
集まってた。


すなわち、簡素な通りに
ある、例の怪しいビルの3階。

伊織がカフェと言い張る、
あの場所だ。


ここに来るのは初めての
小太郎は、感心したように
息をついてキョロキョロしてる。


そしてその隣で、あたしは
少しだけ不機嫌だった。


だって、やっと1週間が
終わったのに、昨日の作戦
会議で、当然のように
今日の召集を宣言されてさ。


土日もつぶれるなんて、
あたしのプライベートは
どこ行ったんだ、つーの……。
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