《完》シークレットコードにご用心
首をかしげるあたしに、
静かに話し出したのは緋月。


「考えてみてよ美羽。

9月の頭から10月末の
今までで、6回の事件。

だいたい、10日に1回の
ペースで事件が発生してる。

これがどういうことかわかる?」


「えっ? 
どういうことって……」


――どういうこと?


10日に1回――たしかにそうだ。

そして最後の事件は、
今月の19日……。


「―――――!!

もしかして、もうそろそろ
次の事件が――……!?」


ハッとして叫ぶと、緋月は
黙って首を縦に振り、


「そーゆーこと。

聞き込みで、今のところ
被害者に共通項は
見つかってない。

それに動機もわからない
以上、6回で終わる保証
なんて、どこにもない」
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