《完》シークレットコードにご用心
あたしが納得したのを
表情で確認すると、伊織は
仕切り直すみたいに、
軽く咳ばらいをした。


そしてチラッと小太郎に
目をやって、


「じゃあ、本題に入るぞ。

昨日のうちに、怪しい
団体をいくつかピック
アップした。

今日からは全員、実地調査だ」


「えっ、もう!? はやっ!」


声をあげたのは藍だけ
だったけど、あたしも同感。


夕方まで学校で会議してた
のに、いつの間に……って感じ。


そんなあたしの手に、
立ち上がった小太郎が
プリントみたいなのを手渡す。


小太郎は全員にそれを配りつつ、


「自分が半徹夜で調べた
ネットからの情報と、
伊織さんからもらった
データをまとめてあるッス」
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