《完》シークレットコードにご用心
でもすぐに決断したのか、
パッと顔を上げて、


「今日の行動は3班に
分ける予定だった。

この二人の容疑者と、まだ
終わってない被害者近辺の
聞き込みだ。

藍は『ミスティー』に
予備知識があるようだから――」


そこまで言うと、伊織は
順番にあたし達に視線を
巡らせて、


「被害者の聞き込みは
あと二人だけだったな。

悪いがこれは緋月一人で頼む。

そして『紫龍会』には
オレと小太郎。

『ミスティー』に光琉、
藍、美羽で行こう」


よどみない口調で、そう
指示が下された。


「ミスティーに3人も
行くの?」
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