《完》シークレットコードにご用心
藍は神妙な顔で頷いて、


「ハイ。

撮ったのは間違いない
みたいなんです。

けどアタシ、カインの
こともすごく好きで、
どうしていいのか
わかんなくて……。

イヴさんなら何か知って
るんじゃないかなって……。

イヴさん、カインの
ことなら誰よりもよく
知ってるって聞いたから」


「……………」


イヴさんは無言だった。


綺麗にネイルしてあるのも
忘れて爪を噛んで、必死で
何か考えてるみたい。


そうして長い沈黙の後、


「通り魔事件とは無関係よ。

それだけは間違いないわ」


「そうなんですか!?

でも――……」
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