《完》シークレットコードにご用心
『ジャーナリストの道に
恋愛は不要!』が
持論のあたし。


だから二人を見ても、
ときめくってことはない
けど……みんなが見とれる
気持ちはわかるな、やっぱ。





――とか何とか言ってる
うちに、奴らはあたしの
隠れる物陰を通り過ぎて、
ビルの前に立った。


特に周囲を気にする様子も
なく、いたって自然な
態度で入口に入ってく。


「よし、現場を突撃よ!」


あたしは二人が消えた
数分後にその場を離れ、
薄暗い入口に向かった。
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