《完》シークレットコードにご用心
……ようやく状況が
飲み込めてきた。


光琉が、カインの手に
あった銃を、見事な蹴りで
はたき落としたんだ。


そしてそれは宙を舞って、
持ち主の藍の所へ……。



――光琉がコントロール
したんだとしたら、それは
あまりにあざやか。


てゆーかそれ以前に、
あたしには光琉の動きが
全く見えなかった。


「どんだけ動き速いのよ
アンタは……」


「んな話してるヒマはねーぜっ。

用が済んだら退散退散っ!」


「えっ、えっ!?」


戸惑うあたしを無視して、
光琉はキッとミスティーの
メンバー達に顔を向けた。


メンバー達はいまや完全に
パニクって、壁に背中を
押しつけてる。
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