《完》シークレットコードにご用心
「あ…………!」


――そっか。


そーゆーことだったんだ。


「じゃあ、最初から
撃つ気はなかったの……?」


「トーゼン。

撃つ気も撃たせる気も」


藍はそう答えると光琉に
視線を移して、


「最初からカインが撃とう
とする直前に、光琉に
奪ってもらう予定だったの」


「そーゆーこと。

だからオレは、相手に
警戒されないように
ずっと黙ってたろ」


「そういえば……」


あの場で、光琉は一言も
しゃべってなかった。


それも計算の上だったんだ……。


「それが言ってた“コードG”?

知らないから、あたし一人
ハラハラしちゃったじゃん……」


「ゴメンゴメン。
時間なかったんだもん。

でも“コードG”自体は
もっとアバウトだよ」
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