《完》シークレットコードにご用心
うっかり床の物を蹴らない
ように注意して、足音も
たてずに進んだ。


そのうち徐々に、
小さな物音や話し声が耳に届く。


奥の部屋との境にもドアは
あるみたいだけど、
そっちはたいして防音性が
ないみたい。


「……………だよ。

マジで……だ」


「じゃあ………するか?

しかし……だと、……が……」



――うーん。


何言ってるかはゼンゼン
わかんないな


けど、どうやら中にいる
のはあたしの知ってる二人
だけじゃないみたい。


だって、女のコの声も
聞こえるから。
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