《完》シークレットコードにご用心
「距離の問題ではなく……

この学園は運動部の
活動にも力を入れてます。

部活中に大ケガをした
生徒が、いつ運ばれて
きてもおかしくないでしょう?

前任の杉本先生は、
放課後はずっと保健室で
待機して下さってました!」


少しずつヒートアップ
する渋谷さんに、伊織は
困ったような笑みを浮かべて、


「それは、杉本先生は
どこかの部の顧問だった
わけじゃないし……。


まいったな。

私がこういう状態になる
ことは、学校としても
認めてることなんだけどなぁ」


そのセリフに、渋谷さんは
一瞬言葉につまった。
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