《完》シークレットコードにご用心
だって学校は、伊織の身の
上を知ってる理事長の
命令で動いてるんだもん。
理事長が『伊織のしたい
ようにさせろ』って言う
なら、学園長だって教頭
だって、逆らえるわけがない。
だからもし生徒会がこんな
こと議題にしてたら、
ほっとくわけがない……。
――案の定。
渋谷さんは覚悟を決めた
ように大きく息をついて、
こう言った。
「……違います。
今日は、自分の個人的な
判断で来ました。
正直、僕は予算の件の
時から、あなた達には
納得がいっていないから」
……ちょっとビックリ。
わかってたことだけど、
渋谷さんがこんなふうに
ハッキリ口に出すとは
思わなかったな。
上を知ってる理事長の
命令で動いてるんだもん。
理事長が『伊織のしたい
ようにさせろ』って言う
なら、学園長だって教頭
だって、逆らえるわけがない。
だからもし生徒会がこんな
こと議題にしてたら、
ほっとくわけがない……。
――案の定。
渋谷さんは覚悟を決めた
ように大きく息をついて、
こう言った。
「……違います。
今日は、自分の個人的な
判断で来ました。
正直、僕は予算の件の
時から、あなた達には
納得がいっていないから」
……ちょっとビックリ。
わかってたことだけど、
渋谷さんがこんなふうに
ハッキリ口に出すとは
思わなかったな。