《完》シークレットコードにご用心
「フン……そうなのか。

さっきのはある意味、
越権行為だからな」


伊織も話に加わる。

緋月のセリフを聞いて、
気になってきたみたいだ。


「だね。

まぁ言ってることは筋が
通ってるし、彼の性格から
したら、本心を言って
たんだろうけど……」


「率直に、どう思った?

お前の意見でいいから
聞かせてくれ」


光琉の真剣なまなざし。


光琉は本気で聞いてる。

……なぜかはわかんないけど。



緋月は指先で軽くアゴを
撫でながら、どこか
ミステリアスな空気を
漂わせて、答えた。


「―――何かを探ってる。

……そんな目に、見えたね」
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