《完》シークレットコードにご用心
「そうか……」


「探るって……それは
つまり、会長も言ってた
ことじゃないんスか?

自分らがマジメに部活動
してるかどうかを、探りに……」


その小太郎の質問には、
緋月は即座に首を横に振る。


「違う。

表向きの理由とは別に、
何か真意がある。

……そんな感じだった」


「じゃあ、渋谷さんが来た
本当の理由は、何か別の
ことだった、ってゆーの――?」


「確証はないけどね。

僕にはそんな気がするよ」


緋月がキッパリと言い切ると。


――それに反応した
ように、光琉がバンと
テーブルを叩いた。
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