《完》シークレットコードにご用心
「……わかったわ。いいわよぉ」


―――やった☆


それからあたし達は廊下に
移動して、小声で話を始めた。


本田さんには『サプライズ
だし』って説明したけど、
まぁ実際は会長本人に
バレない為だけどね。


「渋谷クンの普段の顔ねぇ……。

まぁぶっちゃけ見たまんま
なんだけどね。

とにかくマジメでよく気が
ついて――まさに理想の
会長、理想の生徒よ」


「――渋谷さんのお父さん
って有名な大学教授ですよね?

やっぱその影響って
強いんでしょうか?」


「あ、うん、それはあるかも。

家は、昔からすっごく
厳しかったって言ってたぁ。

お父さん、だいぶ厳格な
性格の人らしくて――…」
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