《完》シークレットコードにご用心
まさか本人が、向こうから
やって来ちゃうなんて。


今さら『じゃっ!』なんて
トンズラしたってもう遅い。


バッチリ見られてるし、
同じ生徒会役員となったら
本田さんだって話しちゃう
かもしんない。


口止めは、取材が終わって
から、もう一度するつもり
だったから……。



「次の総会用の書類の件で
来たんですけど。

何してるんですか?」


近づいてきた風間クンに、
本田さんは案の定、
ペラペラしゃべり出しちゃう。


「エヘヘ。
今ね、新聞部の取材受けてたの。

ちょうどいいから、風間
クンも協力してあげてよー」
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