《完》シークレットコードにご用心
風間クンはしばらく黙り
込んでたけど……やがて、
フーッと大きく息を
はいて顔をあげた。


「キミ達だけのオフレコに
するって、約束してくれる?」


「す、するよ。もちろん!」


即答するあたし。


光琉と萌々香も無言で
頷いたのを確認してから、
風間クンは静かに
話し出した……。



「渋谷さんは、父親と
あまりうまくいってないんだよ。

厳しい人だってのも
あるし、他にも色々と
あって……。

今はそれなりに落ち着いた
みたいだけど、中学の頃
なんかは、明らかに揉めた
時期もあったそうなんだ」



「……そう、だったんだ……」
< 369 / 530 >

この作品をシェア

pagetop