《完》シークレットコードにご用心
首をひねるあたしに
お構いなく、話は進んでく。


次の光琉のセリフを聞いた
時、あたしは我が耳を
疑った。


「都内の拳銃密売ルート、
ひとつひとつ当たってくのか。

果てしないな……」



――――――!!



拳銃!? 密売!!?



何言ってんのコイツ??


――いや、光琉だけじゃない。

平然とした顔でこんな話
してる、この人達全員。



(おかしいよ、コイツら……

普通じゃない!)





――動揺した一瞬の隙が
いけなかった。


動かした膝がドアに触れて
――ガタンという、この
状況ではあまりに大きな
音をたてた。



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