《完》シークレットコードにご用心
ふと、窓の外にやった目が
一点で止まった。
窓ガラスの向こうに、
向かいの校舎が見えてる。
今いるのはコの字型に
なってる西棟だから、
同じ西棟の反対側が
見えてるんだけど……。
あたしが見てるのは、
真正面よりも少し上。
小さく見える、緑色のフェンス。
「屋上――――!!」
そうだよ、屋上はまだ見てない。
皇林学園には4つの棟が
あって、どの棟にも屋上がある。
うち1カ所は色んな設備
器具があるから施錠
されてるけど、残りは、
自由に出入りできる……!
「……そうか、屋上か!」
伊織もハッとして窓の外を見た。
一点で止まった。
窓ガラスの向こうに、
向かいの校舎が見えてる。
今いるのはコの字型に
なってる西棟だから、
同じ西棟の反対側が
見えてるんだけど……。
あたしが見てるのは、
真正面よりも少し上。
小さく見える、緑色のフェンス。
「屋上――――!!」
そうだよ、屋上はまだ見てない。
皇林学園には4つの棟が
あって、どの棟にも屋上がある。
うち1カ所は色んな設備
器具があるから施錠
されてるけど、残りは、
自由に出入りできる……!
「……そうか、屋上か!」
伊織もハッとして窓の外を見た。