《完》シークレットコードにご用心
「……悪い。

やっぱり、後からうしろ
めたい気持ちになってきて……」


風間クンはそう言って、
気まずそうに目線をそらした。


伊織がフゥッとあきれた
ようにため息をついて、


「口止めが中途半端。

……まだまだだな、美羽」


「えぇっ!? あ、あたし!?」


てゆーかこの状況でダメ出し!?


思わず非難の視線を
向けたけど、伊織はそれを
サラッとスルーして、
渋谷さんに向き直る。


そして、まっすぐに彼を
見据えて、


「サプライズは中止した。

企画内容を一部変更して、
生徒会長本人に直接取材を
お願いしたい」
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