《完》シークレットコードにご用心
怪しげなビルで怪しげな
会話をする、謎の集団。


そこに単身乗り込んで、
彼らに気づかれちゃったあたし。



――まいった。

この状況は完全にアウェー。


さすがのあたしも、
足の裏から小刻みに
震えが上がってくるのがわかる。



でも、あたしはそれを
気合いでグッと押しとどめた。


ジャーナリストたるもの、
現場でビビって黙ってる
わけにはいかない。


それにさっきの会話から
して、絶対この人達、
普通じゃない。


――事件の匂いが、
プンプンするじゃないの。



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