《完》シークレットコードにご用心
「…………! 
それはそうだけど……!

でもホントに、渋谷さんが
言うような感じじゃないんです!」


「違わないよ。

僕や父が、あんな事件を
起こすような人間に
見えたんだろう?

見ず知らずの人を銃で
襲って……それを陰から
見て、楽しむような人間に――」


「渋谷さ――ちがっ………!」


『違う』って。


そう、叫ぼうと思ってた。



でも、その声は、
あたしのじゃない
別の声に遮られてしまう。



違う声。



でもその言葉は、あたしが
言おうとしてたものと、
全く同じ――…。




「違う!! 違うんだ………!」




―――――え?



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