《完》シークレットコードにご用心
「風間がただの快楽の為に
あんな事件を起こしてただ
なんて、僕達も思わないよ。

何か理由があるんだろう?

でもそれは、本当にあんな
事件を起こすことで
解決するのかな……?」


「そうだぜ、風間。
黙っててもなんも始まらねぇ。

オレ達が何か力になれる
かもしれないだろ?

話してみろよ?」


光琉もそうつけ加えて、
ようやく風間クンは恐る
恐るだけど顔をあげてくれた。


周りを囲むあたし達を
順番に見て、最後にすぐ
隣の渋谷さんを見る。


渋谷さんが強い光を込めた
瞳で、しっかりと一度
頷くのを見て、彼はやっと
決心がついたようだった。
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