《完》シークレットコードにご用心
「えぇ。
母さんは自分の死を予感
してるみたいに、遺言
めいたことを言ってきた。
もちろん、後になってそう
気づいたんだけど……。
そして次の朝俺が
起きたら、父が呼んだ
医者が寝室で何かしてた。
父と医者は何か相談してて……
運び込まれた病院で、母は
死亡を確認され、死因は
心不全だと診断された」
「お医者さんが診断?
だったらやっぱり病死じゃ――」
あたしのセリフは、風間
クンのきつい声に即座に
遮られてしまう。
「違う!
心不全だなんて俺は信じない。
だったらどうして母が死を
予感してたんだ?
父が、知人の医者だけを
自宅に呼ぶ必要があるか?」
母さんは自分の死を予感
してるみたいに、遺言
めいたことを言ってきた。
もちろん、後になってそう
気づいたんだけど……。
そして次の朝俺が
起きたら、父が呼んだ
医者が寝室で何かしてた。
父と医者は何か相談してて……
運び込まれた病院で、母は
死亡を確認され、死因は
心不全だと診断された」
「お医者さんが診断?
だったらやっぱり病死じゃ――」
あたしのセリフは、風間
クンのきつい声に即座に
遮られてしまう。
「違う!
心不全だなんて俺は信じない。
だったらどうして母が死を
予感してたんだ?
父が、知人の医者だけを
自宅に呼ぶ必要があるか?」