《完》シークレットコードにご用心

その罪の先に

     ☆☆☆☆☆



その瞬間、あたしは自分の
役割も忘れて、大声を
あげそうになった。


(―――自殺!?

風間クンのお母さんが!!?)


隣では、緋月と光琉も
驚愕に目を見開いてる。




――あたし達3人がいる
のは、書斎の窓の外側。


庭の茂みの陰に身を
ひそめてるけど、窓は
開いたままだから、室内の
声はよく聞こえてる。



だから聞き間違いはありえない。


たしかに今、風間議員は
そう言った。


(殺人じゃ――なかったんだ!

だけどまさか、
自殺だったなんて………!)


全く予想もしてなかった
展開に、あたしはハッと
して室内の様子に耳を澄ませた。
< 504 / 530 >

この作品をシェア

pagetop