《完》シークレットコードにご用心
萌々香が着物の下に隠した
匂い袋を破いて、こっちに
合図を送ってるんだ。
『合図来たよ! どう?』
耳打ちで確認すると、
緋月は満足げな表情で頷いて、
『充分だ。
っていうか、文句なし
120点満点だよ』
『よしっ、じゃあいいな。
行くぜっ!!』
小さなかけ声と共に、
光琉がスタンバってた
機械の動作スイッチを押した。
これまた、萌々香が
知り合いから拝借した
撮影用機材だ。
スイッチを押すと、排出口
から大量のスモークが
出てくる仕組み。
(うはっ……けむたっ……!)
一気に奪われる視界に焦り
つつも、あたしも急いで
自分が担当する機材を
持ち上げる。
こっちはライト。
充分霧が充満してから、
あたしはそのライトを
点灯させた。
匂い袋を破いて、こっちに
合図を送ってるんだ。
『合図来たよ! どう?』
耳打ちで確認すると、
緋月は満足げな表情で頷いて、
『充分だ。
っていうか、文句なし
120点満点だよ』
『よしっ、じゃあいいな。
行くぜっ!!』
小さなかけ声と共に、
光琉がスタンバってた
機械の動作スイッチを押した。
これまた、萌々香が
知り合いから拝借した
撮影用機材だ。
スイッチを押すと、排出口
から大量のスモークが
出てくる仕組み。
(うはっ……けむたっ……!)
一気に奪われる視界に焦り
つつも、あたしも急いで
自分が担当する機材を
持ち上げる。
こっちはライト。
充分霧が充満してから、
あたしはそのライトを
点灯させた。