《完》シークレットコードにご用心
「ウン。終わったね……」


「風間家は……放置で
大丈夫なんスかね?

パニックでなんか変なこと
しちゃったりとか……」


ふと不安に思ったらしい
小太郎がそんなことを
言ったけど、


「心配いらない。

もう少ししたら、渋谷が
連絡をすることになってる。

渋谷がいれば、風間は
大丈夫だろう」


どこまでも用意周到な
伊織の一言で、あたし達は
安堵のため息を漏らす。



「それにしても……
とんだ真相が隠れてたね」


そう言ったのは藍。


藍と小太郎にはイヤホンで。

伊織には映像で。


どっちも、萌々香の着物に
仕込んだ小型のカメラで
ちゃんと中継されてた
から、今さら説明の必要はない。
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