《完》シークレットコードにご用心
「まったく。

あなた達は、一体何を
したんですか?

どうしても僕に
教えないつもりで?」


にわかにきつくなった声に
顔を上げると、渋谷さんが
ジトッとした目でこっちを
睨んでる。


最初に伊織を見たけど、
彼がそ知らぬフリを続ける
気なのを見てとると、
今度は順番にメンバー達に
目を移し――…



ひえっ、あたしと目が合った


「い、いやぁ……。

あたし達は、別に何もぉ……」


「しらばっくれないように。

死んだ人間が目の前に姿を
現すなんて、あるわけがない。

おおかた誰か人を雇って、
あなた達が仕組んだんでしょう」


「雇った? 誰も雇って
なんかねーぜ。

オレらにつき合いきれる奴
なんて、そうそういねーしな♪」
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