《完》シークレットコードにご用心
「でも悪い話じゃないと思うよ?

思い出したんだけど、
新聞部ってたしか廃部の
危機なんじゃなかったっけ?」



「うぐっ……!」


不意打ちで痛い所を
つかれて、あたしは思わず
唸っちゃう。


横から光琉が、
『そーなのか?』って
口を挟んできた。


緋月はそれに小さく頷いて、


「生徒会とは懇意にしてる
から、聞いたことがある。

新聞の売上伸びないと、
予算カットで部の存続が
危うくなるんだよね?」


ホントに知ってるんだ。


まさかこんな所で、
部の恥をさらすことになる
なんて……うーっ、悔しい!
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