《完》シークレットコードにご用心
「そんなことないわよっ。

勝算はちゃんとあるんだから!」


「つまり、ここに潜入して
きたのがその『勝算』
なんだよね?

けど、もっと簡単に部の
存続が確約されるとしたら
――どう?」


緋月の囁くような口調に、
あたしは不覚にもピクッと
反応してしまった。


緋月はそれを見て、
さらに言葉を続ける。


「僕達にはちょっとした
つてがあってね。

売上なんて関係なく、
生徒会に部の存続を
約束させることができるよ。

条件を飲んでくれたら、
そうなるように動いて
あげるんだけど……?」



「な、何言って………」



_
< 57 / 530 >

この作品をシェア

pagetop