《完》シークレットコードにご用心
つて?

生徒会に約束?


そんなの、できるわけない。


学園のアイドルで風紀委員
とはいえ、緋月だって
ただの生徒じゃない――…。



そう思ってるのに、心の
片隅ではしっかりと、
緋月の言葉に反応してる
自分がいた。


なんか、緋月の口調には
それを信じさせるような
不思議な空気があるんだ。



取引なんてありえない。


でも、条件を
聞くくらいなら……?



「…………何よ? 
条件って」


ためらいがちな問いかけに
緋月は待ってましたと
ばかりに、ニッコリ
ほほ笑んで答えた。
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