《完》シークレットコードにご用心
緋月の話術に感覚おかしく
なってるのかな。


波のように穏やかな声と
笑顔で、知らぬまに心の
中にスルスル入ってくる
ような話し方なんだもん。


まるでカウンセラーか宣教師だ。



「用心深いんだね〜。

それじゃあこれならどう?


僕達の方が、先に約束を
果たしてあげる。

そしたら安心でしょ?」


「え? それってつまり……」


「そう。

新聞部を廃部から救ってあげる。

それに関して、小鳩さんは
なんにもしなくていいよ。

どう? こんなにいい話、
絶対無いと思うけど……」




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