《完》シークレットコードにご用心
「全員分の話なんか
してたら、何時間もかかるぞ。

今日は……そうだな、
自己紹介がせいぜいだ。


どうせすぐに話をする
機会はある」


伊織は一方的に話を
終わらせると、自分の
席らしい机に戻っちゃった。


ドッカと椅子に腰掛けて
から、自分以外の3人を
見渡して、


「そーゆーわけだ。

お前ら、自己紹介」


「はっ? オレ達もかよ!?」


光琉が自分の顔を指差して
尋ねる。


伊織は頷いて、


「初対面なんだから一応しとけ。

んじゃ光琉、お前からだ」


「……アホくさー

どうせコイツは知ってんだろ。

――周防光琉。2年だよ」
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