《完》シークレットコードにご用心
あたしはプイッとそっぽを
向いた顔を、そのまま伊織
の方に移した。


その視線を受けて、最後に
彼が落ち着いた声で名乗る。


「そしてオレが、
西条(さいじょう)伊織。

“ESCODE”のリーダーだ」




光琉。


緋月。


藍。


伊織。



4人だけの秘密の組織、
“ESCODE”。



あたしは本当にこれから、
この人達の活動に協力するの?


犯罪を解決だなんて――
そんな現実離れした、
途方もない話に……。





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