《完》シークレットコードにご用心
「無謀なだけとも言えると
思うけどぉ……」



「コラ、藍!

――それにあの正義感。

もっと詳しく僕達のことを
知れば、絶対に裏切る
心配もないよ。

……伊織だってそれは
わかってたから、
OKしてくれたんでしょ?」


緋月が探るような視線を
伊織に向ける。


伊織は短い沈黙の後、
ポソリと吐き捨てるように言った。



「知らん。

オレはただ、カフェを
オープンした時には、
いいタダ働きの人手に
なると思っただけだ」
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