《完》シークレットコードにご用心
けど、小太郎ほどじゃない
にしても、驚いてるのは
あたしも一緒。


なんで二人がこんなとこに
来るんだろ?



そしてそんな驚きに
混じって。


……なぜか、『やっぱり
夢じゃなかったんだ』って
気持ちが、不思議な安堵を
胸に与えてる……。



「やだなぁ、そこまで
驚かなくてもいいと思うけど」


あたしと小太郎の顔を見て
クスッと笑いながら、
緋月がためらうことなく
中に入ってきた。


光琉も続いて入ると、
きっちりドアを閉める。


ドアが開いてた間だけ
聞こえてた喧騒が
遠ざかって、部室の中は
再び静けさを取り戻した。
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