《完》シークレットコードにご用心
「……そっちのコ大丈夫?

なんか、顎はずれそうに
なってるけど」


言われて小太郎を見ると、
ホントにあんぐり開いた
口に手をやってアガアガ
言ってた。


――さすがにそれは
驚きすぎだ、コタ……。

ホント、動揺しやすい奴。


「気にしないで

それよりなんなの?

なんであんた達が
部室に来るのよ!?」


あたしが聞くと、緋月が
『何を今さら』とでも
言わんばかりの顔で答えた。


「約束したでしょ?

それを果たしに
来たんじゃないか」


「え……約束って……?」
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