《完》シークレットコードにご用心
あたしはぶっ飛んだ。


だって―――。


「ウソッ、これっ……。

き、金額いつもの倍っ!?」


「ウン、とりあえずはね。

ご不満だったかな?」


「不満じゃないけど―――
じゃなくて!

なんで? どーゆーこと!?」


もしかして偽造書類?


イキナリ予算倍とか、
ありえないんだけど!



「ったく、ホント質問の
多い奴だな

おまけにうるせーし」


光琉が片耳を押さえて
眉をひそめる。


――仕方ないでしょ!


そもそもあんた達がワケ
わかんな過ぎだからでしょーが!


あたしはキッと光琉を
にらんで、無言で再度
説明を求めた。
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