《完》シークレットコードにご用心
まるで当たり前のように、
のどかに会話してる三人。


「――って、待てぃっ!

どーして伊織が
学校にいんのよ!?」


「ああ。

今日付けで、ここの
保健医に就任した。

生徒への紹介は明日になるがな」



――――はぁぁっ!!?



保健医?


何言ってんのこの人?


もうワケがわかんない。


あと藍がいたら、昨日の
メンバー勢揃いじゃん――…。



そんなこと考えてたら。


サーッと冷たい風が
頬をなでて、同時に
『うんしょ』とか言う
カワイイ声が聞こえた。


声は背後から。


振り返ると、開いた窓の
枠を飛び越えて、藍が
室内に入って来てた。
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