《完》シークレットコードにご用心
「何言ってんの!
真相の究明を恐れてちゃ、
ジャーナリストは
務まんないわよ!」
「そーじゃなくて……。
自分が言ってるのは、
追いかけるネタの
ことですよぉ」
「………………」
「他にもっとふさわしい
ネタがあるんじゃないですかぁ?
そうだ、
最近この辺りで続いてる
通り魔事件とか――」
言おうとする小太郎を、
あたしは手をスッと
伸ばして遮った。
「そんなんじゃダメなのよ。
部数を一気に伸ばすには、
もうそんなのじゃ……」
_
真相の究明を恐れてちゃ、
ジャーナリストは
務まんないわよ!」
「そーじゃなくて……。
自分が言ってるのは、
追いかけるネタの
ことですよぉ」
「………………」
「他にもっとふさわしい
ネタがあるんじゃないですかぁ?
そうだ、
最近この辺りで続いてる
通り魔事件とか――」
言おうとする小太郎を、
あたしは手をスッと
伸ばして遮った。
「そんなんじゃダメなのよ。
部数を一気に伸ばすには、
もうそんなのじゃ……」
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