《完》シークレットコードにご用心
「オレは本当に教員免許を
持ってる。もちろん本職
じゃないがな。
昨日の今日でここに
就任したのは、まぁ言って
しまえば金の力だ。
保健医の杉本氏はもともと
来月退職予定だったらしい。
それを少々早めて頂き、
その後任にオレが納まった」
「お金? どーゆーこと?」
「ワイロに決まってんだろ。
どこの世界にでもあるもんだ。
うちは私立だしな。
理事長にカネ積めば、
人事なんてどうとでもなる」
光琉の放った物騒な
言葉に、あたしは思わず
目を見開く。
「ワイロ!?
ちょっと待ってよ、
それって違法じゃないの??
昨日、違法なことは
してないって――!」
持ってる。もちろん本職
じゃないがな。
昨日の今日でここに
就任したのは、まぁ言って
しまえば金の力だ。
保健医の杉本氏はもともと
来月退職予定だったらしい。
それを少々早めて頂き、
その後任にオレが納まった」
「お金? どーゆーこと?」
「ワイロに決まってんだろ。
どこの世界にでもあるもんだ。
うちは私立だしな。
理事長にカネ積めば、
人事なんてどうとでもなる」
光琉の放った物騒な
言葉に、あたしは思わず
目を見開く。
「ワイロ!?
ちょっと待ってよ、
それって違法じゃないの??
昨日、違法なことは
してないって――!」