《完》シークレットコードにご用心
「ミッションを実行に
移す足場を作るためだ。
だが説明しただろう?
教員資格は本当にあるし、
杉本氏も家庭の事情で
できればすぐにでも
退職したがっていた。
理事長が少し小遣いを
せしめた程度で、違法だ
なんて騒ぐほどのものじゃない。
それにそのおかげで、
キミも恩恵を受けてるんだぞ」
「恩恵? 何よそれ……?」
「廃部をまぬがれただろう」
「えっ!?」
それじゃ、なに?
さっきの予算通知書って、
実は伊織の力だったの?
だから緋月も、『見た方が
早い』なんて言ってたってこと?
移す足場を作るためだ。
だが説明しただろう?
教員資格は本当にあるし、
杉本氏も家庭の事情で
できればすぐにでも
退職したがっていた。
理事長が少し小遣いを
せしめた程度で、違法だ
なんて騒ぐほどのものじゃない。
それにそのおかげで、
キミも恩恵を受けてるんだぞ」
「恩恵? 何よそれ……?」
「廃部をまぬがれただろう」
「えっ!?」
それじゃ、なに?
さっきの予算通知書って、
実は伊織の力だったの?
だから緋月も、『見た方が
早い』なんて言ってたってこと?