恋戦乱
「気がついたかい?」
「―…?!」
気がつくと
あたしは手足を縛られていた
「ここは…?」
「真堂龍をおびき出す場所?とでも言うかな?」
「龍様?!」
さっきの女の人は
顔には防毒面
着物は黒の太もも丈
たびは編み上げられ膝下まである
腰には刀
髪の毛は後頭部で縛り…
「もしかして…忍び?」
「せいかーい」
「私を…どうするの?」
「心配しなくても、まだ殺さないわ
真堂龍が出て来るまではね」
ドカッドカッ
バーン
「?!」
「ご到着よ…お殿様の」