恋戦乱


「そこに座れ」


龍様の低い声


お三方とも、厳しい表情をしておられる


「まず…明日から戦の準備にとりかかる」


「急…なのですね…」


「敵が動く前に仕掛ける必要があるからね…」


和成様が優しく微笑みかけて下さった

けどやはり強ばった笑顔



「椿―…


お前には隠れてもらう」



「かっ、隠れる…?!
どこかの陣につくのではなかったのですか?」


「戦法が変わった…

お前を連れて危険な事はできねぇ」


滝次様は下をむいたまま呟かれた



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