恋戦乱


額をあたしの額にくっつけて


「必ず、戻って来る」



強い瞳でおっしゃった




なぜか今までの不安はぶっ飛び…


今は確実に戻って来てくれると信じれる




龍様は…いつでもあたしを安心させて下さる



「なぁ…椿、龍って呼べ」


「そっ、そんな!!」


「いいから…ほら、言ってみろ」


「滅相もない…」


「命令だ。早く言え」


「りっ、龍…」



するとギュッとあたしを抱きしめなおして



「もっかい…」


「龍…?」



「…。早く戦、終わらせちまうか」





とても綺麗な満月の夜でした



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