恋戦乱

一月はたっただろうか…


日に日に時間という感覚がわからなくなる




もう龍様達と過ごした日々が遠い昔のように薄れる



たった一月



されど一月




「様…


ばき様?



…椿様?!」


「はっ、はいっ!!」


心配そうな住職さん


あたしは縁側でぼーっとしていたようだ


最近、意識がない事が多い


「大丈夫でございますか?」


「はい…すいません…」


「まぁ…無理もありませんな…」


「本当に大丈夫です!」


笑顔で言った―…


つもり…




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