恋戦乱


次の日



あたしは龍様のお着物を運んでいた




どてっ


「痛ったー…」


また裾を踏まれて顔を強打した


しかも昨日と同じところ



「ふっ、そーゆー事か…」


えっ?!





あたしの目の前にいるのは龍様




「こーゆー事だったんだな?椿…」


「私達は…何もしておりません!
椿様がつまづかれたのです!」


慌てる3人組



「うるせーよ…見てたんだよ!」


殺気だっている龍様


「りっ、龍様!!
私は大丈夫です!!」


「どこが大丈夫なんだよ…血まで出てんのによ」


えっ?!




触ってみると…

血が出ていた





「お前らが女じゃなかったら…今、殺してんぞ?」


「おっ、お許し下さい!!」



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