恋戦乱


あの3人組は永久追放となった


龍様は大分お怒りで


家来の人達も手の付けようがなかったらしい




そして今、


縁側で隣に座る龍様



お怒りである…




「何で本当の事、言わなかった?」


「…たいした事ではありませんでしたし…」


「俺にとっては大したことなんだよ…

お前がケガまでしてんだぞ?」


「申し訳ありません…」


「いいか椿…これからは、俺に隠し事すんじゃねぇ!小さい事でも、何でも言え。わかったな?」


「はい…」


するとにこっと笑って
あたしの頭に手を置いた






そして ふっと抱きしめて



「痛いか?

すまねぇ…守ってやれねぇで…」


「龍様…


いつもいつも…

龍様はご自分をお責めになられる…

全て私の責任です。龍様は何一つ、悪くございません




誤らないで下さい…」




あたしは泣いていた…



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