恋戦乱


「―…これは…」


着付け終わったあたしを眺めて、お凌さんは目を丸くして固まっている


「にっ、似合いませんか…?」


そんなに変なのだろうか…



「椿様…ご自覚下さいませ…」


「えっ…?」


「わたくしは…初めてでございます。
このようなお美しいお方を見るのは…」



周りを見ると女の人達はみんな
正座して目を輝かせていた




「さぁ…行ってらっしゃいませ

お三方がお呼びです」




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