嘘、

感情と違和感

毎日屋上へ向かった。

その度に秋絽玲に会った。

彼女に会う度に彼女は笑った。

それと同時に、

貴樹浩平と彼女を近付けることが多くなった。

その分余計に彼の前から姿を消すようになった。

彼が何か言いたそうにしているのはいつものことだった。

でもそれを毎度毎度彼女は遮る。

私はそのことに、

嬉しいのか、

悲しいのか、

悔しいのか、

寂しいのか、

分からない、

分からない、

そんな複雑な感情が入り混じったこのもやもやを

そうする度に心の中で作り上げていた。
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